令和2年浅間大社流鏑馬祭は神事のみ

新型コロナ蔓延防止の為に令和2年浅間大社流鏑馬祭は露店の出店が無く、練行と神事流鏑馬(小笠原流流鏑馬)も中止となりました。
神事の部分だけが行われます。
平成23年の東日本大震災の年がまさに同様でしたので、参考までにその写真をご紹介します。

前日祭

5月4日前日祭はまず富士川畔で川原祓いを行い、水神社で神事を行い、浅間大社に帰り前日祭を行いました。その後末社巡拝で小泉若宮八幡宮、淀師金之宮神社、立宿冨知神社を回りました。
浅間大社では流鏑馬祭の行いの練習が行われました。
例年なら馬が4日から準備され馬に乗っての練習となるのですが、この年は馬は5日だけでしたので軽トラック上に木馬を積んでの練習でした。

流鏑馬祭

中日の5日は流鏑馬祭です。
拝殿で神事が行われ、甘葛や幣帛が奉納され最後に流鏑馬射手に弓矢が授与されます。
馬場に移り、古式流鏑馬が行われます。
馬場入りは本来古式射手は乗馬して入場するのですが、この年は「行い」用の1頭しか用意されませんでしたので歩いての入場でした。
馬改めは「行い」の1頭のみ。
射手代官の上げ状奏上と問いが行われ、「行い」が行われ、平成23年の浅間大社流鏑馬祭は終了しました。
例年だと正午より市内練行が行われ、その後神事流鏑馬(小笠原流流鏑馬)が行われますが、東日本大震災の後ということでこの年は実施を控えました。

後日祭

翌6日には後日祭の神事が行われました。

5月6日 流鏑馬祭後日祭

令和2年流鏑馬祭について

神事のみ行うと言うことでは平成23年の縮小実施と似ていますが、新型コロナの蔓延を防止する為にさらなる手立てが必要となります。
閉鎖的な場所を避け、人の密集を避けることから限られた場所への参加者数を限定したり、歓談での唾液による感染を防ぐ為に直会の方法をどうするかなど、課題はまだまだ多いようです。
23年の流鏑馬祭よりさらなる縮小が考えられます。
本来の祭りが実施出来るよう、1日でも早く新型コロナが終息することを祈ります。

静岡県富士山世界遺産センター

静岡山梨両県に一つずつあります。
公式なガイダンス施設として2016年6月22日に山梨県富士河口湖町に山梨県立富士山世界遺産センターが、2017年12月23日に静岡県富士宮市に静岡県富士山世界遺産センターが開館しました。
静岡県富士山世界遺産センターについてご紹介します。

センター内部

スライドショー

平成29年12月23日のオープンの日と翌日に訪問し見学しました。
擂り鉢の内側、螺旋状のスロープを歩いて昇ります。壁面には大迫力の動画が映写されています。スロープの最上部が富士山に向けて口を開いた展望室で、室内からは額縁に入ったような富士山を鑑賞出来ます。展望室背面にも展示室があり、富士山に関する展示が見られます。擂り鉢の中央にはエレベーターがあり、これでも昇れます。エレベーター側に展示スペースがあり、タッチパネルで展示を見ることが出来ます。
3階部分には展示スペースがあり、タッチパネルで学習出来、メッセージを残すスペースがあり、野外に出ると超小型の富士塚もあります。2階部分擂り鉢の外側では企画展示が行われる展示室と高解像映画が見られる映写室があります。

ギャラリー

センター外観

贅沢にスペースを取った水盤は、富士山も映しますが擂り鉢状の木格子を映し、高所から富士山を見るような感覚を味わえます。閉館後の夜間木格子は水面近くから照らされ、水面に映る木格子は頭に雪を戴いた富士山のようです。
通常は3色がミックスした暖かみのある白色で照らされていますが、毎正時にはカラーチェンジが見られます。その色は季節により違い、春はピンクで夏は青、秋はオレンジだったかな。また年末年始はずっと紅い照明だったり、祝日には違う色だったりと色の変化も楽しめます。

静岡県富士山世界遺産センターのオープンまで


平成29年12月23日のオープン前日に行われた式典と、工事中の写真を並べてみました。
工事中は塀や足場で中が見えないので、白尾山や富士山頂馬の背から覗いて見たりしました。


平成29年12月22日オープンセレモニー

平成29年12月22日に式典が行われました。
アルプホルンの演奏、浅間大社による巫女舞が披露され、設計者挨拶、テープカットなどが行われました。
前日まで東側水際には入れませんでしたので、この夜から大きな水鏡で見るセンターが解禁となりました。


オープンまで


初期工事

工事が始まりました。近くからは見えませんので白尾山から覗いています。


センター建物工事

センター建物の工事が本格化しました。大型クレーンが忙しく働いています。


木格子の建物出現

建物の足場が取れ、木格子が姿を現しました。塀も取り払われ周囲からよく見えます。


水鏡

水盤に水が張られ、大きな水鏡が出現。11月30日夜にはセンター前道路の舗装が行われました。これで工事は完了かな?


オープン前

工事を終えてからオープンまでまだ日程がありましたが、月夜もあり、大きな水盤の水鏡に写る逆さ富士や木格子の富士山型など楽しんで撮らせていただきました。

浅間大社文化財防火訓練


富士山本宮浅間大社富士宮市について

毎年1月下旬には浅間大社で文化財防火訓練が行われます。
消防署と境内に詰め所を置く消防団第三分団がポンプ車で消火訓練にあたりました。
令和2年1月24日撮影

ギャラリー